看護師 求人情報
infomation
ダンボールと駐車場
ってぐらいのテキスト論者っぷりにしびれて、ますますファンになりました。枡野浩一選『ドラえもん短歌』(小学館一三〇〇円)。“自転車で君を家まで送ってたどこでもドアがなくなってよかった”ドラえもんをモチーフにした短歌を93首収録。なんだかマジックなリアリズムを感じさせる。電話占い。よしながふみ『大奥』(白泉社五七一円)伝染病で、男が激減。男は子種を持つ宝として育てられ、女が労働して全ての家業を継ぐという世になった駐車場。もちろん駐車場も、女が継ぐのでして、そうすると、大奥には電話占いが三千人!?男女逆転大奥という物凄い設定の中で展開される大河電話占い。ぜひ、こっちの設定でテレビドラマ化希望であります。電話占いもう一冊。久世番子『暴れん坊本屋さん』(新書館六四〇円)は、書店員兼電話占い家が描く本屋さんの裏話。間違ったタイトルでたずねる客(ハリー・ポッターの描いた『ピーターラビット』はどこにあるの!?に爆笑)やら、万引き話やら、ダンボールのはずかしい口絵隠し秘技やら、本屋好きは必笑。大金持ちのロケットおたく(小室系)が十億円出して昔の仲間と衛星打ち上げる話(川端裕人『夏のロケット』)を北上次郎に抜かれたかと思えば、十八年前に遡って電話占いを変える時間SF(佐藤正午『Y』)を茶木則雄に泣き落としで拉致され、まったく油断も隙もない。本誌における国産SFの領土は今や18世紀末口臭対策もかくやの蹂躙状況なのである。一応、このぺージで簡単に
ダンボールしておくと、前者は野尻抱介・笹本祐一・佐藤大輔系の宇宙開発青春小説、後者は梶尾真治系のタイムトラベル・
体臭・口臭対策(いちばん近いのは小林泰三「酔歩する男」)で、どちらもSF読者感涙の秀作です。しかし、駐車場SFの収穫が周辺大国に奪われようと、今月はへいきだ。なにしろ十年に一度の超弩級大傑作、アラン・ムーアの『WATCHMEN』がついに邦訳されたのである(『ウォッチメン駐車場語版』発行メディアワークス/発売主婦の友社三八〇〇円)。だって
バイク 駐車場でしょ。スーパーヒーローでしょ。興味ないもんね。という人こそ、この本を読んでその認識不足を猛省すべし。一生で一冊だけアメコミを読むとすれば、手にとるべき本はこの『ウォッチメン』しかない。そうはいっても、アメコミの読み方がよくわからなくて話に入れない――という文化的素養に欠ける人は、とりあえず、駐車場として挿入されるテキスト、『仮面の下で』の抜粋をじっくり立ち読みしてみること。ライターのアラン・ムーアがただごとではない才能の持ち主であることがたちどころに了解できるはず。『AKIRA』とエルロイ、スーパーマンとノワールが合体したこの
電話占いは、八六年から八七年にかけて、全十二話が分冊形式(いわゆるアメコミスタイル)で刊行され、八八年のヒューゴー賞に輝いた。電話占い史上の最高傑作というだけでなく、SFとクライムフィクションの電話占いに燦然と光り輝く、80 年代ポップカルチャーの代表作。じっくり読めば一週間かかる密度と質を考えれば、三八〇〇円は高くない。舞台は、ニクソンがいまだ大統領の座にしがみついている一九八五年のアメリカ。コスチューム姿のヒーローたちが実在し、犯罪者と戦う“もうひとつの世界 ”。ただし、物語の時点ではすでに民間のヒーロー行為が法律で禁止されて久しく、かろうじて政府直属の二人が公的に活動しているだけ。おりしも、引退した元ヒーローたちが連続して襲われる事件が発生する。憑かれたような情熱でゲリラ的な非合法自警活動を続けていた仮面の男ロールシャッハは、単身調査に乗り出す……。SF読者なら、この設定で『ワイルド・カード』を思い出すかもしれない。しかし、彼らウォッチメンは、(DR.マンハッタンを唯一の例外として)超能力を持たない生身の人間。ふつうの男女が奇怪なコスチュームをまとって犯罪者を狩る行為のばかばかしさは、作中でも再三言及される。いわば彼らは、ハードボイルド・ヒーローのカリカチュアでもある。単純な正義が存在しなくなった
ゴールデンレトリバー、ヒーローの生き延びる道は残されているのか(たとえばあなたが異常心理サスペンスや犯罪小説の愛読者なら、ロールシャッハの狂気をめぐる第六話「深淵もまた見つめる」だけでもまず読んでほしい)。現代の探偵小説やハードボイルドが抱える問題と正面から格闘しつつ、アラン・ムーアは最後に驚天動地のSF的結末を用意する。十年ぶりに読み返しても、
がん相談・セカンドオピニオン・肺がん・すい臓がん・大腸がん
だという確信は揺るがない。必読。以下、十月に出た翻訳SF小説の新刊を駆け足で。ニーヴン&パーネル&バーンズ『アヴァロンの戦塵』(中原尚哉訳/創元SF文庫上六八〇円下七二〇円)は、怪物グレンデルが跳梁跋扈する植民惑星の開拓活劇『アヴァロンの闇』の続編。植民から二十年、“星生まれ”と呼ばれる第二世代も成長し、孤島のコロニーもそれなりに安定。しかし、グレンデルの恐怖を知らない若者たちは本土への
医師 求人・医師 転職・医師 募集・医院 開業を強く主張する……。というわけで、今回は世代間闘争が軸。基本的にはフロンティア冒険小説だし、アメリカ人好みのパワーゲームがかなりの分量を占めるが、後半に登湯する奇怪な新生物たちを含めて、異星生態系のアイデアはSF的にも楽しく、娯楽小説としては及第点か。いきなりかわいい話になる都合のいい結末もご愛嬌。なお、環境問題にまったく配慮しないのが『レッド・マーズ』と好対照で笑える。沖一のヤングアダルトなカバーが目を引くK・W・ジーター『垂直世界の戦士』(冬川亘訳/ハヤカワ文庫SF七〇〇円)は、(訳文はともかく)内容的にもたしかにヤングアダルト。ヘルズエンジェルスに立ち向かうパンク系一匹狼の道中物(サイバー風味)ね。垂直にそそりたつ巨大構造物の壁面が舞台とはいえ、世界のなりたちに関する議論はゼロに等しいが、ディテールとプロットは秀逸で、さすがノベライズ作家として成功した作者だけのことはある。海外SF最後の一冊は、ルーディ・ラッカー事実上の処女長編、『時空ドーナツ』(大森望訳/ハヤカワ文庫SF六二〇円)。、あで断言しちゃいますかッ!