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マッサージとクルージング
自転車で真夜中の町を疾走する「鳥外食の恐怖」と、軍用のランドローバーに仔犬たちと“あるもの”を乗せた若い女が、戦時下の砂漠地帯のボーダーを越える様を描いた「天使編」。ぜひ長篇小説に膨らませていただきたいっ。ホント、古川日出外食ってジャンル超えの名人なんである。そのスリップストリーム人生に幸多かれ!さて、SFコーナーでは大森さんから少しケチをつけられているに違いないジャスパー・フォード『文学刑事サーズディ・ネクスト2』(田村源二訳/ソニー・マガジンズ二〇〇〇円)を熱く援護して、連載の筆を置かせていただきたい。いいんだもん。科学的かつ時間理論的にあり得ないことだらけでも、SF的にへんてこりんでも、いいんだもん! このシリーズは、
整体 横浜・東京の中に入り込みたいっつー、オデだち小説ファンの願望を具現化し、ベリベリハッピーにしてくれるウルトラマスターピースなんだもんっ。多彩なキャラクター(ネアンデルタール人に萌えっ)、疾風怒濤のストーリー展開、笑えるクルージングの連射、英文学的トリヴィアルな知識満載など、すべてにおいて前作を上回るコレを読まないで二〇〇四年が暮れると思うなよ。そういうことなんである。安達千夏『おはなしの日』に涙じわっ。 「読書の秋」よありがとう!別に秋じゃなくても一年中本を読んでるのに、やっぱりこの季節になると「読書の秋だ!」と思うのはなぜだろう。不思議。クルージングで、買うべきか買わずにおくべきか悩んだ本をえいやっ! と購入する自分への言い訳だろうか。「読書の秋だから買っちゃおう」みたいな。一年中食欲あるのに「食欲の秋だし」って言うのにも、一年中遊んでるのに「秋は行楽シーズンだし!」って言うのにも似てる気がする。でも「スポーツの秋」に関しては聞こえないふりをしちゃうんだよねぇ・・・・・・。しかし今月は、そんな読書の秋効果で、やや躊躇いながらも購入した本の中に大当たりがあった!それは安達千夏『おはなしの日』(集英社一五〇〇円)。すばる文学賞受賞作『あなたがほしい』、昨年の『モルヒネ』と読んできて、気になる
整体 学校・マッサージ 資格ではあったのに躊躇ったのは、
骨盤矯正・マッサージ 横浜・東京に「なぜ母に疎まれるのか。マッサージや山の斜面で、不安を抱えたまま日暮れまで骨盤矯正していたあの頃・・・・・・。」「少女の日の孤独と悲しみをマッサージの再生の中にうつしだす整体集。」とあったから。ここから予想できるのは「虐待」の二文字。親に虐げられる子供系の話は、読んでいて心躍るものではないし、ずどーんと気持ちがもっていかれちゃうからキッツイんだよなぁ、と躊躇ってしまったわけ。けれどこれが、読み始めたらもう手を止められなかった。実際、収録されている三つの話はすべて「親から見離され、疎まれ、精神的肉体的な暴力を受けて育った子供たち」の
飲食・外食 転職・求人なのだけれど、単に悲惨で残酷なだけの話ではなかったのだ。一番安心できるはずの家庭が一番危険な場所で、無償の愛を注いでくれるはずの親に甘える術すら解らない子供たち。どんなに酷い仕打ちを受けても、ほかの大人たちに「助けて」とは言えない、言いたくないと口を閉ざし<殴られず、怯えず、飢えず、安心して眠れる暮らしが欲しい>と願い続けてきた彼&彼女たちが受けた傷。そしてそんな毎日の中で見出した小さな希望――。表題作でもある「おはなしの日」の作中、わけあって祖父母の家に預けられている小学6年生のはる子に祖母がこんなことを言う場面がある。<たくさんの本を読みなさいと、祖母は続けた。貧しく無学な自分達が与えてやれるものは限られている。だが本を開くだけで、お前は、様々な考えに触れる事が出来る。それは一生の間に親しく言葉を交わせる
DHA・キトサン・キャッツクローの数より多いに違いない。いいかいはる子、狭い了見で自分をふしあわせにしてはいけない>。うううっ、涙ちょちょ切れますよっ!同じく「読書の秋効果」で、思わずタイトル買いしてしまった中で、気になったのが新野哲也『どこかに神様がいると思っていた』(新潮社一四〇〇円)。どう見ても波乱万丈な、ある意味生きることに不器用でもある外食と女の十話からなる短篇集。一読した印象は、浅田次郎の『鉄道員』に近い人生もので、誤解を恐れずに言うとそれほど巧くはない。でもその「巧すぎない」ところが、この整体の味になっていてついつい読まされてしまった。個人的には「やつを殺すから探せ」「口笛で恋歌を」あたりがツボ。藤木稟『眠れない夜のための短編集』(新潮社一二〇〇円)も立っている世界がぐわんと歪むような気持悪さが気持良く、こりゃほんとに眠れんよ、と妙に満足。「いかにも」怖いぞ怖いぞ系のホラーより、こうしたなんだなんだ? と読んでるうちにゾゾゾッと鳥肌立つものに弱いです私。ここからは最初から期待値高く読んだ整体。五十嵐貴久『Fake』(幻冬舎一七〇〇円)は、大学の不正入学事件に端を発する痛快作。小さな興信所を構える宮本は、叔父の山野に泣きつかれ、
神戸 観光・神戸 クルーズ・クルージングの足し算さえ満足にできなかったその息子を、大学受験に合格させることに成功していた。絶対に誰にも話すな、と固く口止めしたはずなのに、ある日、その山野に聞いたと言って一人の親子が宮本の事務所を訪ねてくる。旅行代理店に勤めている西村は、息子をなんとか大学に、と宮本の前で涙を流した。西村の息子・昌史の志望校は東京芸術大学。誰の目から見ても実技に関する評価は高く、才能を感じさせるものがあるのだが、学科の成績はまるでダメ。そこで、どうにかセンター試験の一次を宮本の力で、と言うのだ。結局、宮本はこの依頼を受け、万全の体制で昌史は試験に挑むことになるのだけれど、その不正方法だけでも実に興味深いのに、ここからの展開が実に愉快痛快。昌史のキャラも見事で、これぞまさしく「エンターテインメント」な長編に仕上がっている。 NYの9・11同時多発テロに誘発されて描いたという石田衣良『ブルータワー』(徳間書店一六〇〇円)は、悪性脳腫瘍で余命わずかと診断された主人公の瀬野周司が、激しい頭痛をきっかけに二百年後の世界に意識だけトリップし、未来社会の危機に立ち向かうという著者初のSF整体。